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発達障害、学習障害
​児童の療育支援

発達障害と呼ばれる症状として、広汎性発達障害(PDD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、自閉症、アスペルガー症候群などがよく知られていますが、その症状や程度もさまざまです。 小さなお子様の場合、かんしゃくや落ち着きがないなどの症状もよく見られますが、わがままやしつけの問題として捉えられることも多く、理解されにくい場合も多く見られます。

発達障害は完治が難しく、長期間あるいは一生つきあっていく必要がある障害ですが、早期の適切な教育、トレーニングなどにより症状の軽減を図ることも可能です。 症状や障害の程度を正しく理解し、ひとりひとりの個性や能力、ご家族の希望などを考慮した上で、障害の種類や症状に合った療育方法でかかわって行くことが大変重要であると言えます。

​さまざまな症状

発達障害のグレーゾーンについて

広汎性発達障害(PDD)とは ?

注意欠陥/多動性障害(ADHD)とは ?

不注意 (Inattention)の主な症状

  • 簡単に気をそらされる。

  • 細かいミスをする。

  • 物事を忘れる

  • 1つの作業に集中し続けるのが難しい。

  • 作業が楽しくないと、すぐに退屈になる。

過活動 (Hyperactive)の主な症状

  • 話し続ける

  • 黙ってじっとしていられない

衝動性 (Impulsive)の主な症状

  • 結論なしに話し続ける

  • 相手を遮って話す

  • 順番を待つことができない

ADHD の子供に対する接し方の例

  • 意識して、できるだけ褒める

  • 自覚させる

  • 不安な感情を取り除くようにする

  • 好きなこと、得意なことなどを伸ばすようにする

  • 段取りを説明し、理解させる

学習障害(LD)とは ?

学習障害 (LD)の主な症状

  • 日時や場所を理解することが難しい

  • 文字や文章を理解することが難しい

  • 数字の概念を理解することが難しい

学習障害  (LD) の子供に対する接し方の例

  • 時計やカレンダーを読む習慣をつける

  • 短い文章から読む習慣をつける

  • 文字の意味から始め、根気よく説明し理解させる

  • 簡単な計算から始め、解き方を繰り返し説明し理解させる

自閉症とは ?

自閉症とは、一般的に先天性の疾患であると言われており、何らかの要因によって脳に障害が起こったものとされています。 3歳位までに現れ、「他人との社会的関係の形成の困難さ」「言葉の発達の遅れ」「興味や関心が狭く特定のものにこだわる」ことを特徴とする障害です。早期にそれらの症状に気づき、一人一人に合った環境をつくること、早期療育や適切な教育を行っていくこと、特性を活かせるような環境づくりをすることで、本人の生活上の困難さを解消し、その人らしく生きることが可能となります。

自閉症の主な症状

  • 人の話したことをオウム返しする

  • 抽象的な言葉、比喩、皮肉などを理解することができない

自閉症 の子供に対する接し方の例

  • 言葉を短く、具体的に説明する

  • 順番、回数、動作など具体的に説明し理解させる

  • 視覚的なツールとして写真や絵カードなどを活用しわりやすく説明する

アスベルガー症候群とは ?

発達障害の症状は、 障害のない普通の子供にも大なり小なり見られます。個性や性格なのか、障害で支援が必要なのか見極めるのが難しい子供のことを発達障害のグレーゾーンと言います。文部科学省の調べ(平成24年12月5日)では知的発達の遅れはないものの学習面または行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の割合は6.5%という結果でした。またアメリカ政府の統計では11%の子供約640万人以上がADHDと診断されていると発表されています。

社会性の習得、コミュニケーション能力の獲得など生活して行く上での基本的な能力の発達遅延を特徴とする精神と行動の障害を指します。 主に次のような3つの障害グループの総称として使用されます。
1. 自閉性障害
2. アスペルガー症候群
3. レット症候群

ADHD(Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder)とは、注意欠陥多動性障害とも呼ばれ、不注意(集中力がない・気が散りやすい)、多動性(じっとしていられない・落ち着きがない)、衝動性 (順番を待てない・考える前に実行してしまう)の3つの特徴がみられる障害のことです。子供であればこれらの要素は誰にでも見られるものなので、周囲の人に障害として気づかれなかったり、理解されないケースが多いといえます。

自閉症とは、一般的に先天性の疾患であると言われており、何らかの要因によって脳に障害が起こったものとされています。 3歳位までに現れ、「他人との社会的関係の形成の困難さ」「言葉の発達の遅れ」「興味や関心が狭く特定のものにこだわる」ことを特徴とする障害です。早期にそれらの症状に気づき、一人一人に合った環境をつくること、早期療育や適切な教育を行っていくこと、特性を活かせるような環境づくりをすることで、本人の生活上の困難さを解消し、その人らしく生きることが可能となります。

LD(Learning Disorders, Learning Disabilities)とは、主に読字障害(読むことの困難)、書字表出障害(書くことの困難)、算数障害(算数、推論の困難)の3つに分類されます。 「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」という5つ基本的な能力の一部だけに困難がある場合が多く、全てに困難があるというわけではないことが多いといえます。話すことは問題ないのに書くことが苦手、他の教科は問題ないのに国語だけは理解が難しいなど偏りが見られます。 知的発達には大きな遅れはないと言われています。

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